ニューヨークの 日本人画家たち

戦前期における芸術活動の足跡


2021年7月刊行!

佐藤麻衣 著

本書は、移民としてニューヨークへ渡った人々の異郷の地での創作活動の意義と作品の背景を、1910年代から30年代を中心に、当時の新聞・雑誌などの活字メディアや絵画・彫刻などの美術作品とその展示を丹念に調査し明らかにする。
とくに各種展覧会の出品目録や図録を網羅的に探索し、それらの作品の分析を通して日本人社会と現地のコミュニティとの関係性に迫る。そこには、在留邦人の社会生活の充実を図ると共に、時代の流れに即応し「反戦・反ファシズムと文化の防衛」を掲げ、日米間の良好な関係を構築しようとした画家たちの意思が浮かび上がる。

 

A5判・上製・カラー口絵付き・270ページ
定価 2,800円+税(税込3,080円)
ISBN 978-4-86617‐152-4

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目次
はじめに
序 章 ニューヨークの日本語新聞の変遷
第1章 日本語新聞に見る石垣栄太郎の活動
第2章 紐育日本美術協会と画彫会
第3章 独立美術家協会とサロンズ・オブ・アメリカの展覧会
第4章 1927年の紐育新報社主催の邦人美術展覧会
第5章 1935年と1936年の紐育新報社後援の邦人美術展覧会
第6章 世界恐慌期の日本人画家
終 章 日米開戦と日本人画家

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