人間に光あれ

日本近代史のなかの水平社


2022年2月刊行!

人間に光あれ_カバー

藤野豊・黒川みどり著

その地域に生まれたというだけで差別されることを拒み
人はその人のまま尊厳があり、平等に扱われなければならないと
高らかに謳った、部落解放運動。
すべての差別に、それが許される理由などないことを先駆的に示し
多くの反差別運動に影響を与えた全国水平社の歴史をたどる。

 

A5判・並製・240ページ
定価 1,800円+税(税込1,980円)
ISBN 978-4-86617-176-0

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推薦人 姜尚中

 

目次

執筆にあたって

第一章 水平社を生み出した前史
同じにみなされることを求めて――部落改善運動の生起
「改善」から「融和」へ
「米騒動」という事件
「人種平等」「人類平等」
「同情融和」を超えて
「誇り」の獲得

第二章 全国水平社の創立
協調の時代
人間に光あれ 全国水平社の創立
水平社創立と社会主義
水平社創立と融和政策
デモクラチックな皇室像
明治天皇への崇敬
水平社と国本社
水平社と民族自決論
排日移民法と水平社
水平社創立と親鸞回帰論
募財拒絶闘争の展開
募財拒絶闘争の消滅
水平社が求めた荊冠のイエス
クリスチャンの水平社観

第三章  徹底的糾弾の闘い
全国水平社の原点
婦人水平社の成立――水平社宣言の〝修正
「無産階級の連帯」への〝婦人問題の解消

第四章  全国水平社における対立とその克服
運動をめぐる思想的対立
融和政策の展開
全国水平社青年同盟の結成
遠島スパイ事件と組織の確立
無産政党結成と水平社
無産者同盟への改組
全国水平社青年連盟の結成
分裂の危機から統一へ
軍隊内差別との闘い
中央融和事業協会の設立
昭和大礼と水平社

第五章  被差別者解放への影響
衡平社の結成
水平社と衡平社の提携
躓きの石としての「民族主義」
アイヌの「誇り」を求めて
日本プロレタリア癩者解放同盟の結成
ハンセン病と部落問題

第六章  昭和恐慌下の水平社運動の転換
昭和恐慌から満洲事変へ
恐慌下の被差別部落
水平社解消論の提唱
部落委員会活動の開始
高松差別裁判との闘い
「人民的融和」の主張
反ファシズムの闘い
反ファシズム闘争の頓挫
水平社と融和団体の接近
西光万吉の転向
『街頭新聞』の主張

第七章  戦時下の水平社運動
戦時体制への突入
日中戦争の勃発と皮革産業
「満洲」移民の奨励
水平社の戦時体制への対応
「国体の本義」に徹する水平社
協同主義の提唱
大和会の結成
窮迫する皮革産業
部落厚生皇民運動の結成
水平社内の確執
大和報国運動と水平社
大和報国運動との決別
全国水平社の消滅
悪化する戦局のなかの部落問題

終章  全国水平社の歴史と伝統から学ぶ

 

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