治安維持法【電子書籍】

その成立と「改正」史
治安維持法の歴史Ⅱ


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2022年11月刊行

荻野富士夫著

天下の悪法・治安維持法はいかにして成立し、都合良く改変されたのか。

市民を動員して戦争につき進むために必須の法律だった治安維持法。市民に自由な意思を持つことを制限し、その行動と信条や思想までも徹底的に弾圧した根拠となった治安維持法の成り立ちと、為政者に都合良く安易に拡大解釈できるように「改正」していった道程を明らかにする。

A5判・並製・432ページ

定価 2,500円+税(税込2,750円)

電子書籍 ISBN 978-4-86617-168-5

 

目次

はじめに

Ⅰ 過激社会運動取締法案とその前・後史
一 治安立法の前史
二 過激社会運動取締法案の起草から廃案まで
三 過激社会運動取締法案廃案後の治安立法
四 治安維持令

Ⅱ 治安維持法の成立と運用
一 治安維持法の立案へ
二 治安維持法案の決定
三 治安維持法成立のタイミング
四 治安維持法の成立
五 治安維持法の運用へ

Ⅲ 治安維持法「改正」と運用
一 三・一五事件
二 治安維持法「改正」へ
三 緊急勅令による「改正」成立
四 緊急勅令の承諾
五 「改正」後一九三〇年代前半の治安維持法の運用
六 軍法会議における治安維持法運用

Ⅳ 治安維持法再「改正」の頓挫とその後の運用
一 治安維持法の再「改正」へ
二 廃案となった一九三四年の治安維持法「改正」案
三 またも廃案となる一九三五年の治安維持法「改正」案
四 一九三〇年代後半の治安維持法運用の膨張

Ⅴ 思想犯保護観察法と運用
一 思想犯保護観察法の背景
二 思想犯保護観察法の成立
三 思想犯保護観察法の運用

Ⅵ新治安維持法と運用
一 新治安維持法の成立
二 新治安維持法の概要
三 新治安維持法「罪」の運用
四 新治安維持法「刑事手続」の運用
五 新治安維持法「予防拘禁」の運用

あとがき

パンフレット