「治療の場所」の歴史
ベルギーの街ゲールと精神医療
The History of Geel (Belgium) and Psychiatry
2020年11月刊行!
●「社会事業史研究」(社会事業史学会)61号に書評が掲載されました。(評者 龍谷大学名誉教授 加藤博史氏)
橋本明 著
精神病患者の「治療の場所」=ゲールにおける家庭看護の歴史を再検討し、
近未来の精神医療のあり方を探る好著!
A5判・上製・280ページ
定価 4,800円+税(税込5,280円)
ISBN 978-4-86617‐111-1
目次
第1章 ゲールの成立と展開
第1節 伝承と巡礼
第2節 1797年以前の家庭看護の制度
第3節 ゲールと精神医療の近代化
第4節 19~20世紀に寄せられた国際的関心
第2章 見学されるゲール
第1節 ゲール・コロニーの見学者名簿
第2節 ドイツにおける精神科家庭看護の盛衰史
第3節 ゲール見学者とドイツの精神医療
第4節 ゲール見学者とオーストリアの精神医療
第5節 ゲール見学者と北米の精神医療
第6節 精神科医バークレー=ヒルと英国植民地インド
第3章 ゲールと京都・岩倉―日本の文脈
第1節 つくられた「岩倉」像
第2節 戦前の岩倉における一保養所の宿泊者の動向
第3節 「日本のゲール 」再考
第4節 岩倉をめぐる新たな解釈
第4章 戦後の展開
第1節 第二次世界大戦以降のゲールおよび家庭看護
第2節 ゲールファミリーケアリサーチプロジェクト(1966~75)
第3節 ゲールの歴史と伝統を継承するプロジェクト