家族がハンセン病だった
——家族訴訟の証言
2018年5月15日刊行!
新潟日報に掲載されました!2018年6月22日
ハンセン病家族訴訟弁護団=編
あたかも感染力の強い恐ろしい病気であるかのように断じた
ハンセン病絶対隔離政策は、患者を地域から
あぶり出し、強制隔離しただけではない。
地域から患者家族をも切り離し、追い立て、
患者家族の絆を断ち、親密な関係を崩壊させた。
また「未感染」として家族じたいも
監視・管理の対象とした。
絶対隔離政策による被害はまだ終わっていない。
家族への被害を明らかにする、
裁判の経過報告と意見陳述!
A5判・並製・312ページ
定価1,800円+税(税込1,980円)
ISBN978-4-86617-041-1
◎目次
序に代えて 問われているのは、私たちの責任である 徳田靖之
Ⅰ ハンセン病家族訴訟の経過と現状
1 ハンセン病家族訴訟 徳田靖之
1 ハンセン病家族訴訟とは
2 家族の被害とは
3 家族訴訟の意義
4 家族訴訟の争点と課題
2 鳥取非入所者遺族国賠訴訟 神谷誠人
1 鳥取非入所者遺族国賠訴訟の意義
2 原告の境遇と提訴に至る経緯
3 一審で明らかにされた家族の被害
4 鳥取地裁一審判決の内容と批判
5 広島高裁松江支部・控訴審における立証活動
6 おわりに――鳥取訴訟が切り拓いたもの
Ⅱ ハンセン病家族訴訟での証言
1 熊本訴訟原告意見陳述書
原告番号1番
原告番号6番
原告番号7番
原告番号9番
原告番号25番
原告番号188番
2 鳥取訴訟意見書 福岡安則
はじめに
第4 控訴人親子の身近な人たちの状況認識
第5 亡母のハンセン病罹患に関する控訴人の認識について
第6 控訴人および亡母が直接に受けた差別
第7 控訴人および家族が受けた《家族被害》
第8 刑事事件が示す控訴人の被害の本質
第9 結語
3 鳥取訴訟証人調書 福岡安則
4 鳥取訴訟意見書 藤野豊
はじめに
1 無癩県運動の展開
2 「癩患家」の管理
3 地域における患者と家族への恐怖感
4 体質遺伝説による患者家族の管理
おわりに
5 鳥取訴訟証人調書 藤野豊
おわりに ハンセン病問題の歴史的検証とこれからの課題 藤野豊