DVD ある託児所の一日
近代日本ドキュメンタリー・アーカイブNo.3
◉解説──松本園子(白梅学園大学教授)
◉推薦──汐見稔幸(白梅学園大学学長)
◉定価──10,000円+税(税込11,000円)
ISBN978-4-905421-83-2
◉刊行──2015年5月
昭和戦前期の社会事業「砂町友愛園」の日常を記録した
幻のフィルムをDVDに収録!
当時の状況を伝える映像から、
近代日本の「保育」事業の実像と目指した希望が見えてくる――
賀川豊彦から洗礼を受けた井上酉之進が創設した「砂町友愛園」は、一九三三年、
東京市城東区(現在の東京都江東区)に貧困家庭への支援事業として始められた託児
所である。
残されたフィルムは、一九三三年に当時の本所区から城東区北砂に移転し、託児部・
児童部・相談部を開設した頃の、「聖愛旗の下に」と題した映像と、一九三八年に各方
面からの募金によって、保育室や礼拝堂、診察室・相談室などを備えた建物を入手し
た後の、一九四〇年当時の託児所の日々を記録した映像二本である。
字幕の付けられたこれらの映像には、集団遊戯やお弁当の時間、「日曜学校」やドッ
ジボールなど託児所の日々が伝えられ、戦時体制下では一人ひとりに日の丸の小旗が
配られ、保育内容にも戦時色が現れてくる。
そして、……一九四五年三月の空襲で礼拝堂も託児所の設備も全焼してしまう――
しかし、記録された映像には、当時の子どもたちの生き生きとした姿やキリスト者
による社会事業の苦悩が残されている!
■本作品視聴にあたっての注意
•個人利用者の館外貸出は学術目的であれば許可します。
•学校の授業教材として利用することを許可します。
•上映会は、学術目的であれば許可しますが、事前に上映内容を版元まで通知してください。
学術目的以外の場合は、版元にお問い合わせください。
•複写および他団体への貸出は不可です。