河童自伝—細川嘉六 生いたちの記・「放談」・獄中書簡
2024年5月刊行!
※朝日新聞6月25日号に『河童自伝』と横浜事件の関連記事が掲載されました。
※赤旗6月12日号に編者の西村央さんのコラムが掲載されました。
戦時下最大の言論弾圧といわれる「横浜事件」。
その「首謀者」とされた政治学者・細川嘉六の不屈の抵抗と憂国の軌跡が
片山潜・河上肇らとの交友や、妻への愛情に満ちた
獄中からの手紙によって、鮮やかに語り尽くされる。
ときに「河童」のように、暗黒の時代を自在に生き抜いたその生涯は、
近代日本の抵抗の歴史そのものである。
編・解説 荻野富士夫/西村央
協力=細川嘉六ふるさと研究会
A5 判・並製・336ページ。
定価 2,200円+税(税込 2,420 円)
ISBN978-4-86617-242-2
細川嘉六 (ほそかわ・かろく/1888—1962)
政治学者・ジャーナリスト。富山県生まれ。
東京帝国大学を経て大原社会問題研究所に入り、米騒動、植民地問題研究に労作を残す。1942年、雑誌『改造』掲載の論文「世界史の動向と日本」が陸軍報道部から共産主義の宣伝として弾圧を受け、それが、戦時下最大の言論弾圧事件とされる「横浜事件」の発端となる。
戦後、1947年、1950年の参院選に共産党から出馬し当選。議員辞職後は「アジア問題研究所」を設立。好んで河童の絵を描き「河童老人」と称された。
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