アクティブラーニングで学ぶ震災・復興学
放射能・原発・震災そして復興への道
2020年9月『福島民報』に書評が掲載されました
2020年11月20日「日本放射線影響学会」HPに書評が掲載されました。
2020年11月20日経済教育学会ニューズレターNo34に紹介されました。
庄司美樹・新里泰孝・橋本勝=編著
2020年9月10日刊行!
国民に強い衝撃を与えた東日本大震災、そして直後の原発事故。
未曾有の大災害を単に知識として学習するのではなく、いかに自分の問題として考え、今後につなげるかをアクティブラーニングの手法を通して主体的に学ぶ!
2011年3月11日、東日本各地に甚大な被害を与えた東日本大震災は、地震・津波のほかに原子力発電所の崩壊をももたらすという、世界的にも類を見ない深刻な状況を引き起こした。震災とその後の復興を考えるには、文系・理系の総合的知識が必要だと考えて、富山大学では13人の教員が震災・復興学の授業を立ち上げた。そして、こと原発被害を含めた本震災については、科学的・政策論的に未解決の課題をはらむため、科学コミュニケーションの意識を持ってアクティブラーニングをおこなうことこそ有効と考えた。本書はそのためのテキストである。本書を使って、当時の状況を単に知識として知るのではなく、若い学生たちが自分の問題として考えるための絶好のトレーニングになることを期待する。
A5判・並製・184頁
定価:1.500 円+税(税込1,650円)
電子書籍ISBN978-4-86617-107-4
目次
序
第Ⅰ部 放射線と原発
第1章 身の回りの放射線
第2章 放射性同位元素とその物理学
第3章 放射線の生体への影響
第4章 放射線と医療
第5章 放射線と薬
第6章 原子力発電の仕組みと福島第一原子力発電所事故
第Ⅱ部 震災と復興
第7章 環境と経済の持続可能性
第8章 地域生活者の価値空間と空間価値──原発事故補償問題を考えるために
第9章 原発のコスト
第10章 被災地の産業は回復したか
第11章 岩手の水産業復興──なりわいと地域社会の持続性
第12章 新しい海街を描く難しさ──宮城県南三陸町より
第13章 避難児童が取り組む「ふるさと学習」──福島県の「ふるさと創造学」を例に
第14章 もし富山で大震災が起きたら……
あとがき/執筆者紹介
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