東日本大震災と〈自立・支援〉の生活記録

Records of ‘Independence and Support’ of/to the Victims’
Refugee Lives in the Great East Japan Earthquake


2020年9月『岩手日報』に書評が掲載されました

2020年9月『都市問題』に書評が掲載されました

2020年7月10日刊行!

「被災・避難の生活記録」「〈復興〉の生活記録」に続く、モノグラフの第3弾!

『東日本大震災と〈支援・自立〉の生活記録』書影

 

吉原直樹/山川充夫/清水 亮/松本行真=編

大災害から九年後の「いま」を刻み、記憶の彼方に埋もれさせないために!

東日本大震災から九年……
この間の国や県、当該自治体が考える復興と、被災者・避難者の考える復興とのあいだには大きな〈落差〉がある。
本書は、被災者にたいする支援と自立のありようをトータルに捉え、「人間の復興」という願いを込めて、その状況を明らかにするモノグラフ〈生活記録〉第3弾!
全Ⅲ部の構成による本書は、第Ⅰ部では復興の現状を、第Ⅱ部では〈自立・支援〉活動の実相を、第Ⅲ部では復興の記録の方法とレガシーの中身の検討を中心に、〈自立・支援〉の「いま」と「これから」を問い質す論考二八本を収録!

A5判・上製・850頁
定価 8,000円+税(税込8,800円)
ISBN978-4-86617-097-8

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目次
第Ⅰ部 復興のいま
復興庁の二つの顔−−−計画行政と再帰的ガバナンス 菅野拓
計画の推進状況からみた新たな東北圏広域地方計画の特徴 野々山和宏
「人はひとなか」による復興 山崎憲治
「被災地支援」から「地域活動」へ−−−宮城県亘理郡亘理町における復興まちづくりの主体 望月美希
産業創出を核とした復興まちづくり−−−福島県相馬郡新地町を事例として
大塚彩美・平野勇二郎・中村省吾・藤田壮
原子力災害被災地における商工業復興−−−福島県南相馬市を事例に 初澤敏生
原子力災害からの復興過程における共同性の諸相 松本行真
原発事故被災地の復興に向けたボランタリー・ネットワークの取り組みと課題
−−−双葉郡未来会議を事例に 加井佑佳・松本行真
福島県内自治体の「作業員」への対応と川内村における除染事業主体の取り組み 髙木亨
復興することの物語とその主体 山田修司
「地域専門家」の一つのかたち−−−中間貯蔵施設に向き合う人びと 吉原直樹
第Ⅱ部 〈自立・支援〉の諸相
住民組織主導による自立的な避難体制構築に向けた支援
−−−いわき市沼ノ内区を事例に 班目佳小里・松本行真
避難指示解除後の地域福祉の課題−−−楢葉町の福祉事業者に対するヒアリングを中心に 齊藤綾美
復興公営住宅居住者の食生活と食支援−−−会津若松市の復興公営住宅を事例として 佐藤真理子
県外避難者支援の現状と課題−−−新潟県精神保健福祉協会の取り組みから 田村啓子・松井克浩
東北大学東日本大震災学生ボランティア支援室の経験と学生ボランティアの課題 米村滋人
被災地・者の〈自立〉に向けた学生ボランティアの葛藤と模索
−−−東北大学が受け継いだ系譜と新たな展開 菊池遼・藤室玲治・江口怜・松原久
復興グッズに見る自立と支援−−−ハートニットプロジェクトの展開 清水亮
農業復興支援の可能性と課題−−−ふくしまオーガニックコットンプロジェクトの事例 三浦倫平
生業復興と販路形成
−−−サードセクターは、なぜそしてどのように、被災した生産者を支援したのか 齊藤康則
一人ひとり 寄り添い 多様性を紡ぐボランティア 村井雅清
第Ⅲ部 復興記録の継承と検証
原子力災害被災地における災害アーカイブズ構築のための資料収集とその目的 瀬戸真之
東日本大震災の記録を残す活動と震災遺物保存の意味−−−福島県を事例として 深谷直弘
福島県いわき市の住民819人を対象とした防災意識調査 中村洋介・島崎麻衣
他人事から自分事へ
−−−福島第一原発事故の被災者取材を通じて、大学生はどう変わったのか 高橋弘司
震災体験記から読み解く東日本大震災と減災へのサジェッション 瀬谷貢一
食品放射能計測所「いのり」による支援活動−−−東北ヘルプの原子力被災地支援 川上直哉
福島県復興祈念公園のコンセプト形成−−−福島県からの提言を中心に 山川充夫

パンフレット

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