ハンセン病絶対隔離政策と日本社会――無らい県運動の研究

私たちは、現在もなお「無らい県運動」の社会を生きているのではないか――

ハンセン病患者を地域からあぶり出し、住み慣れた故郷から終生出ることのできない療養所に追い込んだ、絶対隔離政策。

戦前期、在宅の患者をことごとく療養所に送ることで、各県に「無らい」を競わせて始まった「無らい県運動」は、戦後日本国憲法の下でも消滅することはなかった。

むしろ自治体や宗教界のみならず、地域社会すなわち隣近所の人々に患者の存在の摘発を強いた、過酷な患者囲い込み政策がより強まった。

患者の人生を奪い、人権を踏みにじった「無らい県運動」の実態を明らかにし、

現在もなお続くハンセン病元患者やマイノリティへの差別構造を考えるための書!

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『ハンセン病絶対隔離政策と日本社会』表紙
A5判・並製・320ページ

定価2,800円+税

ISBN978-4-905421-55-9

◎目次

まえがき〈内田博文〉

Ⅰ 無らい県運動とは

強制隔離政策と人権〈内田博文〉

無らい県運動の概要と研究の課題〈藤野豊〉

戦後の無らい県運動について〈内田博文〉

無らい県運動と絶対隔離論者のハンセン病観〈和泉眞藏〉

ハンセン病患者・家族の生存権と社会政策〈内田博文〉

無らい県運動と宗教〈藤野豊・訓覇浩〉

救らい思想と無らい県運動〈徳田靖之〉

療養所の資料に見る患者受け入れの実態〈鮎京眞知子〉

声を聞く者の倫理――無らい県運動と日本社会〈宮坂道夫〉

差別の責任――無らい県運動と障害者差別解消法〈森川恭剛〉

Ⅱ 無らい県運動の実際――地域の具体像

熊本県における無らい県運動の展開〈小松裕〉

戦後の無らい県運動と菊池事件〈徳田靖之〉

熊本県における「らい予防事業」と戦後の無らい県運動〈塚本晋〉

無らい県運動と教育――竜田寮事件を中心として〈内田博文〉

無らい県運動が非入所者・家族に与えた影響

――鳥取非入所者遺族の被害事例から〈神谷誠人〉

戦後愛知県の無らい県運動〈佐藤労〉

市町村における無らい県運動

――和歌山県湯の峰温泉の動きから〈宮前千雅子〉

あとがき〈徳田靖之〉

パンフレット

p1

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